どうもこんにちは、ぐりです。
今回は陰口に関する豆知識の第2弾です。
この「陰口」の話、ほぼ完成してたのですが、とにかくボリューム重視で一回の話で書くのが良いのか、読みやすさ重視で数回に分けて要点をまとめた記事が良いのか試してみたかったんですよ。前回はさっくりバージョン、今回は大盛りつゆだくバージョンでお届けします。何事も検証と改善は大事ですからね。
さて前回は陰口のメカニズムについて話をさせてもらいました。基本的に陰口というか「嫉妬」とか「人より認められたい」的な欲求が人間から無くなる事はありません。その感情をお手軽に満たし、快感反応を得るための最良の手段が陰口ですよって話をしました。
詳しくはこちらのリンクをどうぞ
とは言っても、陰口とか喧嘩でのストレス解消はやはり良くないです。
お風呂って疲れてるときは結構面倒くさいじゃないですか、でもお風呂出た後に「面倒くさかったな」って思うことはないですよね。だから毎日入ると思うんですけど、陰口や喧嘩はそれが終わった後も、ただひたすら「面っ倒くせー」しか残らないのです。
脳の構造上決してなくならない、でもそれを常習的にやっていれば相手も自分も疲弊する。こんな厄介なものは、考え方や会話のテクニック一つでいくらでも解消されるので、是非陰口を利用して信頼関係を深める(だけの価値がある人なら)方向に持って行きたいですね。今回は具体的な考え方やテクニックを3つご紹介します。
今回はつゆだくのキング牛丼ですからね(さっきより増えた)
長いけど読む価値はあると自負しております!
今回の参考文献はこちら
①向社会的な陰口をいう
まずは一つ目のテクニックです。向社会的とは反社会的の反対語であり、他人に対して積極的に関わろうとしたり他人を助けようとする行動の事です。つまり他人を助けるために情報を共有したいという陰口ならむしろプラスという事ですね。
例えば同僚がサボっていたり嘘をついていたり、組織に害を与えるような行動を見てしまった、もしくは知ってしまったとしましょうか。その時にどういう行動が一番見てしまった人の心を和らげ、その組織の損害を押さえ、悪いことをしてる人の抑止になると思います?
サボってる人を諫める事でしょうか?いいえ違います。ケフィアです(笑)
実は利害関係のある人にありのままを報告する事、つまり「チクる」事が最も大きい効果をもたらす事が分かっています。ただしこれは
- 本当にありのままを報告する事
- あくまで利他的な感情で(被害を被る可能性の高い人達の為に)リスクを背負って報告する
場合に限ります。そうする事で「噂話をする相手を信用している」「その人が嫌な思いをしないよう考えてくれている」という感情が高まり、友達になる可能性が高まるのです。ネガティブな情報を知ってしまい、それで大事な人が嫌な思いをするなら、後で「あいつチクりやがった」とか言われてもいいので、ガンガンとチクっていきましょう。密告社会バンザイ!!(ヤケクソ)
ただしあくまで上述の2つの条件を守って下さい。無差別に頻繁に他人の噂話をする人になると、逆に大事な情報は話せない人とみなされますからね。
人はその陰口が「向社会的行動なのか」、それとも「単にチーム内での地位を上げるためのネガティブキャンペーンなのか」を嗅ぎ分ける能力を持っているらしいですよ。
陰口を言うときは胸に手を当てて、「これは人の為だ!」と信じられるときにだけ言いましょうね。
②「会話の空白を埋める為」に使わない
続いて2つめのテクニックです。本当にアホらしい話ですが、陰口が発生する最大要因は「何を話せば良いか分からないから」らしいです。
まともにコミュニケーションが取れないけど、集団内で高いポジションに君臨したいアホな輩が、一番手っ取り早く人と仲良くなる必殺技、「共通の敵を作る」を発動するから陰口が絶えないのですね。
賢明な皆さんはこんな事はしないと思うのですが、一応会話に困ったときの為のコツはお伝えしておきます。
以前も話したのですが、人から信用されるのは「分かりやすい人」、つまり自己開示をできる人です。その時の記事も貼っておくので、良かったら読んでみて下さい。
そして手っ取り早く自己開示を促進する10の方法を、社会心理学者のゲイリーウッド氏がまとめているので、ご紹介します。
- お金と健康に関する心配事
- イライラしてしまうこと
- 自分が幸せになれること、楽しい事
- 体型やスキルなど、何か改善したいこと
- 夢や目標
- 自分の性生活に関すること
- 自分の弱点やマイナス面
- 腹が立つ事、嫌いな事
- 趣味や興味・関心事
- 恥ずかしかったり罪悪感を覚えた体験
これらの話題はいずれも適切に自己開示を促進し、相手の友達ランキングを上げる効果を持っているそうです。これを元に会話のネタ帳を作っておけば、まずはあなた自身が 「話すことがないから、とりあえず人の悪口言っちゃえ」なんて、不毛な事をしなくなります。そしてこれが重要なのですが、相手から人の陰口を言われる事も激減するんですよ。
結局人の悪口・噂話なんて、コミュ力の無い人達の傷のなめ合いなのですから、まずはあなた自身がコミュニケーション能力を高める努力をして、周りの人達のコミュ力も引き上げてしまいましょう!
③最後はプラスの言葉で締めよう
それでは最後のテクニックとして相手の陰口を受け入れつつも、最終的に相手にとっても自分にとってもWIN-WINとなる自己証明効果を活用した、陰口の受け入れ方をお伝えします。
人間は自分しか知らないはずの魅力を他人に褒められると嬉しいものです。本人しか分かっていなさそうな、いや本人ですら気づいていない一見しただけではわからないような内容を褒めると気分が良くなる事を自己証明効果というのですが、それを陰口大会の締めに使うのです。
例えばこんな時です。
「あの人は何でも自分の手柄にしようとするんです。これじゃあ私がどれだけ頑張っても意味がないし、失敗した時は『責任の所在を明確にしなければ』とか言うんですよ。『責任の所在も何も上司であるあんたの責任だろ』って思いませんか?」
みたいな話を後輩とか部下とかに受けたとしましょうか。
ここまで読んだ皆さんならまさか
「人の陰口はいけないよ(ドヤッ)」
とか無粋な事は言わないですよね。その人はあなたと情報を共有したいと願って、あなたを信じて話をしているのです。だからある程度の段階までは
「ええ、そんな事あの人言うの?」「『俺が俺が』の人だからね」
と受け入れるのが良いと思います。ただこれを人の悪口大会で終わらせないで下さい。相談してきた人の欲求とか、その背景のあるものを推察して会話を締めるのです。
例えばその人が給料に拘る人なのであれば、『自分の努力で出した成果に正当な報酬が欲しい』と思ってるはずなので、本当にささやかでいいんですよ。あなたができるレベルのささやかな報酬をその人にあげればいいのです。
「君もすげえ頑張ってるもんな、明日ご飯でも食べにいくか」
「俺にはとりあえず飲み物おごる事位しかできないけど、そのまま頑張ってればいつか給料に反映されるでしょ」
・・・と暗に報酬に繋がるような話で締めてみましょう。
まあ私も人格者でも何でもないので、そんなに人との対応が上手くできてる訳でもないです。ただ意識してるのは
相手の会話の一手だけ先を自分なりに翻訳する
これが重要だなとは思ってます。何手も先の事を考えると、えらい事になりますからね。仮に上述の会話であなたの分析結果が「こいつは給料がもっと欲しい上に、人に認めてもらいたい→要はかまってちゃんなんだな」なんて結論で、
「副業でもやってみたら。キャバクラなんて儲かるしお客さんも君の事褒めてくれるよ」
なんて事を言ったらもう、明日からはあなたが陰口大会の主役ですからね(笑)
しつこいですが一手ですよ、一手だけ先にある相手の言葉の真意を考えてみるのが重要なのです。これはもう練習あるのみです。上手くいったかどうかはその後の相手との関係性が如実に表してくれますよ。
④まとめ
いかがでしたでしょうか、今回は陰口からプラスの関係に持って行く会話術をご紹介してみました。
もう最初に「ボリュームたっぷりで書きます」って言っておくと気が楽ですね、いくらでも書けてしまいます。コンパクトに読みやすいのとどっちが良いか、コメント下さいとは言いませんが、スターとかつけて頂くと大変分かりやすくてありがたいです。是非に是非に!(土下寝)
あっ、ちなみに私「日本土下座協会」幹部も務めてますので(適当)
長いついでにもう一つだけ真面目な話をさせて下さい。
「他人の不幸」や「制裁行動」が本能レベルで快感となるのは人間の性なのですが、同様にいざという時に助け合えるような仲間と出会えると、上述の感情なんて比べものにならない位の多幸感が得られるのも人間です。
そして良い仲間を作るには「互恵」と言って、好きな相手に何らかの利益を与える事が、仲間との関係性を向上させる最良の手段らしいですよ。
「でも俺は金もコネもないから人に与えられるものなんて・・・」なんてあなた!そんな事はありません。誰でも「互恵」を提供できる最強の切り札を持っているのです。
我々が相手に与えられる最強のプレゼントは「信頼」です
「こいつだけは絶対に裏切らない」そんな人間になればいいのです。世知辛い世の中ですから皆さんの周りにも、嘘・陰口・裏切りがきっと溢れかえっているのでしょう。でもそんな事で得られる快感なんてたかが知れてますよ。そんな奴らと同じ土俵で戦って偽りの仲間数十人作るより、本当の友達を一人作って楽しく生きていたいものですね。
・・・という訳で、マジで長文を読んで頂きありがとうございました!