どうも皆さんこんにちは、ぐりです。
今回は当ブログでは恒例となりつつある「職場の困った人」シリーズですが、ずばりタイトルにもある通り、「やばい(面倒くさい)人との交渉術」です。
先日ある目的を果たす為に、とっても面倒くさくてやばい人と交渉をしたので、そういう人達からささやかなYESを勝ち取る方法をご紹介したいと思います。
①今回の交渉内容と目的
まずは今回の交渉に至るまでの経緯と、最終目的を記述するとこんな感じです。状況説明が多くてすみませんがどうぞご確認下さい
- 交渉の相手は私と同じ部署で同職位のA氏
- 目的はA氏に同部署の部下B子と話し合いを持ってもらう事。
- A氏と人事部の社員(B子)の関係が壊滅的に悪く、全く口を聞いていない。
- どっちにも問題はあるのだが、昨年A氏が来るまで、至って平和に活動していた部署なのだから、どう考えてもA氏の方が悪いと思われる。ついでに言うとA氏が原因で先々月に人事部の社員が一人辞めている。
- A氏との不仲の為、A氏主催の研修にもB子は途中から欠席が続いているので、その研修生がいる営業店にも顔を出しづらくなっている。
- このままA氏がB子を無視し続ければB子は年末に退職を決めている。
- 詳細は省くが、A氏は恐らく100人に1人レベルのサイコパス性を持っている。ただしよくある犯罪者のようなサイコパスではない。自分の望みを果たす為なら一切の手段を選ばないのに、その好戦的な部分を頑なに関係者に見せようとしない。都合が悪くなると、責任を与しやすい相手になすりつける為に「自分こそ被害者だ!!」と陰で騒ぎまくる静かなるサイコパス(正確には【潜在的攻撃性パーソナリティー】と呼ぶのだが、長いのでクレーマーと呼ばせて頂く)
- 彼の性格を変えたり、感情を揺さぶるのはまず不可能!今回のミッションはそんなクレーマーに何とかB子ときちんと話をしてもらって、少なくともA氏主催の研修に今後B子がどう携わるのか、それともこのまま関わらないのかを決めてもらう。
- 最終目的としてはB子が件の研修生との関係性を回復し、彼等がいる営業店にも気兼ねなく足を運べるような状況になれば、ミッションコンプリート!
この記事を読めば状況は全て分かりますので、余裕があったらご覧ください。
更に補足事項としてはA氏は社長の義弟(一応非公開)で、過去あらゆる悪行は社長の鶴の一声で見なかった事にされてます。
こんな状況でA氏とガチトークをせざるを得なかったんですけど、ちょっとハードル高すぎない?
でも多少のプラス材料を挙げるならば
という状況です。状況説明が長すぎて申し訳ないです。でももうちょっとだけお付き合い頂ければ、特に上と下からのサンドウィッチで苦しむ中間管理職の方には、きっとお役に立つと思いますので、頑張って読むのです!※謎の上から目線
②やばい人との交渉術2選
②-1.行動についてのみ議論する(心情なんてどうでもいい)
彼等クレーマー(潜在的攻撃性パーソナリティー)とガチな話し合いをする場合の真骨頂がこれです。「彼は何故こんな事をするのだろう」などと考えてはいけません。相手の心情を汲み取るする事に心を捉われれば、それこそ彼らの思うツボなのです。そんなぶれた状況で、相手が涙声になって話でもしようものなら、
「この人も辛かったんだな」
とか思っちゃうでしょ。甘い!海外ドラマでバケツサイズのポップコーン食ってる太ったガキよりも甘い!!1分後には逆にあなたが責められてますからね。
とか言ってね(笑)
ちなみに実戦でどうしたかというと、A氏が
と予想通り言ってきたので、私からは
- 最後までメッチャ親身に聞く(ふり)
- 言い方はとても柔らかく且つ「あなたの事を理解してますよ」風に。でも内容は結構えぐい(笑)
- A氏の行動によって起きている問題をはっきり伝え、「この問題に対してあなたはどうするつもりなのか」の確認を取る事のみに集中。それ以外の話は一切聞かない。
②-2.敗北感を与えない(妥当な合意)
続いて最後の締めです。彼等クレーマーの人生目標は「勝つ!何が何でも勝つ!!」はっきり言ってこれだけです。そして彼等が他人と関わる場合は次の4パターンしかありません。
- 自分(クレーマー側)が勝って相手が負ける
- 自分が負けて相手が勝つ
- どちらも負ける
- 双方に利益をもたらす(WIN-WIN)
これだけです。彼等は1番の状況を作り支配欲を満たす為だけに生きています。その為2番の状況になれば、死に物狂いで相手に攻撃をしかけてくるでしょう。なので敗北感を与える事は絶対に避けなければなりません。
敗北感を与えてしまうとどうなるかというと、これが彼等の最も恐ろしいところで3番を選んできます。自分の負けが決定的となった場合、こちらを道連れにする事に全エネルギーを集中させてくるのです。
こうなるともう分かりますよね。彼等クレーマー共を建設的な方向に動かす唯一の手段は4番のWIN-WIN戦略です。1番以外は彼等にとって納得できる状況では無いのですが、次善の選択として十分彼等でも受け入れられる選択ではあるのです。
実戦ではA氏は目次①の5番の研修生達を、意地でも新卒採用活動に混ぜたいようなので、
- A氏にも勝利条件を提供する(B子と話し合い、研修生との関係を修復させたならば、自分の手下共お気に入りの研修生を採用活動に混ぜてもOK)
- A氏をさりげなく立てておく。やらされてる感を与えない。
- 目次①の10-11番の通り、社長にすら見限られたらA氏は完全に終わりなので、相手を立てつつも話し合いをしなかった場合の不利益を暗喩させる。
今回の参考文献はこちら
③最後に
いかがでしたでしょうか。ちなみに最終的にはA氏から「B子と話をして受け入れます」という言質は取れました。ただクレーマー達はマジで呼吸の如くサラッと嘘をつきますからね。それはその都度上司と共に対策を練っていきます。
・・・まあ細かく突っ込めばB子さんにも良くない所はあるんですよ。ただね、いい歳こいた大の大人の男が二回り近くも違うような女の子とガチでマウント取り合うとか、クッソダサくないっすか?私だったら確実に「恥ずかし死」してますよ。※日本三大死因の一つ。「キャバクラで必死にママを口説いてたらリアルママ(母親)だった」ぐらいの恥辱行為を味わった際に発生する突然死
「男だったら」みたいな話はあまり好きじゃないのですが、夢は世界平和くらいの目標を持ちたいじゃないですか。せめて目の前の人くらいは幸せにしてやろうって気概がないと、どんなに出世しようが給料上がろうが、空しいだけだと思うんですけどね。
というわけで今回はこの位にしておきます。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。