どうも皆さんこんにちは、ぐりです。当ブログは皆様にお伝えする情報を、自分の実生活から習得するという「身体を張ったお役立ち情報ブログ(笑)」です。
そうですね、例えるならばアメリカ大統領にオラウータンが就任して、核ボタンをめっちゃ澄んだ目で見つめてる状況に
「や~め~て~!押さないで~!」ヽ(;´Д`)ノ
ってあたふたしてる私を、リアルタイムでお届けしてるブログと思ってもらえれば良いと思います※ちょっと何言ってるかわかんない
これくらい無垢な瞳で核ボタンを見つめてると思って下さい(笑)
今回は前回に引き続き、意見が一致しそうにない人に対してのコンセンサス(合意形成)の取り方についてお話ししたいと思います。
前回のお話しはこちら
前回のお話しを簡単にまとめると
- 人は何故自分にとって都合の良いように解釈してしまうのか?
- それは人は本能レベルで、自分にとって都合の良い意味合いに解釈して、一部の情報から脳内で情報の保管をしてしまうから
- 何故そんな事をするかというと、程よく自分を戒めて、程よく自分を楽観的にさせないと心が壊れてしまうから、心理的免疫システムが自動的に働くのである
というお話しをしました。今回をそんな人間の悲しい性を踏まえた上で、関係者全員にとって都合の良い未来を選択する方法はあるのかを考えるお話しです。
特に意見が一致しそうに無いけど、どうしても避けて通る事ができない相手っていますよね(私が今まさにそうなのですが・・・)。そういう方には必見ですので、最後までお付き合いをよろしくお願いします。
①人は過去を楽観して未来を悲観する
まず意見が合いそうにない人達と、ある結論を出す必要性がある時に念頭に置いていて欲しい点が、「人は過去を楽観して未来を悲観する」という事です。
辛い出来事は確かに私たちに影響を及ぼしますが、その影響力は考えているほど大きくないし、長くも続きません。仕事や恋人を失った経験がある人はその時の事を思い返してみて下さい。結構「あの時の経験があったから今がある」って前向きに捉えてるんじゃないですか?
でも「もう一回今の仕事や配偶者・恋人と別れたら?」と考えてみると、想像するのも嫌なのではないでしょうか。
・・・ちなみに「もう仕事辞めたい」「絶対こんな駄亭主別れてやる!」って思ってる人は、そもそも今が辛い環境なので別の話になりますよ。現状にそれなりの幸福感を得ている人が、それを失う未来を想像したときに、人は過大にみじめになる気持ちを見積もるのです。これは前回お話しした、自分の精神を守る為の「心理的免疫システム」が働く為と言われています。
そりゃそうですよね、終わったことをいつまでもくよくよしてたら、集中力も行動力も鈍るだけだし、かと言って同じ失敗を何度も繰り返してたら、いつか重大な事故に巻き込まれて命に関わるリスクを負うわけだし・・・
人類が築いてきた生き残るための、本能という訳です。
私の経験談に例えるならば、実は私恥ずかしながら『Adobe』の事を『アドブ 』と割と最近まで呼んでいました😅。今は笑い話にしてますけどね。でももし
「似たような体験を一年以内にしますよ」
って凄い高名な占い師に言われたら、
「また恥ずかしい思いをするのは嫌だ!」
という不安感に掻き立てられて、その手の単語を死ぬ気で勉強すると思います。これが過去の失敗を過小評価し、未来の不安を過大に見積もるという奴です。
ていうか気づいたら皆教えてくれたらいいのに絶対陰で「アドブってwwwあどwぶwはヤバいってwww」とか言ってたんだろうなそういうのってやっぱりよくないと思うし指摘してこそ本当の仲間みたいな所あるじゃな(以下略)←全然笑い話にできてない(しかも人のせいにしてる)
ま、まあ私の話はあまり参考になりませんが、こういう特性が人にはあるって事を覚えておいて損は無いですよ。
②終わりよければ全て良し
という訳でアドブイラストレーター(笑)を最近ようやく使えるようになってきた私ぐりですが、話を続けます。
「過去を美化してして未来を怖れるのが人の習性であるなら、これって人間関係の構築にも使えるんじゃね?」とか文献を読みながら思っていたのですが、やっぱり使えました。まずは下図をご覧下さい。
これは何を意味するかというとこういう事です。
- Aさんは60歳まで夢のような素晴らしい人生を送り、そこで交通事故に遭い命を落とした。
- Bさんは60歳まで夢のような素晴らしい人生を送り、そこから夢のような人生がまずまずの人生に変わり、65歳で交通事故で命を落とした。
という設定で無作為に人を選んでAさんとBさんの人生の満足度を聞いてみたところ、9点満点でAさんが6.5点、Bさんは5.7点だったそうです。
一番下の図の通りAさんとBさんは60歳までまったく人生の満足度は一緒で、幸せの総量で言えばラスト5年間まずまずの人生を送ったBさんの方が多いはずなのに、調査ではAさんの方が10%近くも人生の満足度が高いと思われているのです。
つまり人は喜びの総量よりも、一番直近の幸福度を優先するという事が言えるのです。昔から言われる「終わりよければ全て良し」という格言は、科学的にも的確だったのですね。ちなみに一番下の図のようにAさんとBさんのグラフを重ねて被験者に見せたら、どちらが幸せか全く分からなくなったそうです。
私がこの話から思うのは、人は未来を必要以上に怖れるからこそハッピーエンドを過剰に望むのだろうなという事です。だから意見が合わない人とは、いくらもめても良いのです。大事なのは『最終的にこういうメリットがあるからお互いこうやっていきましょう』みたいな妥協点を最後の最後に提示できるかが重要なのだと思います。正に終わりよければ全て良しですね。
③意見が一致しない人達との交渉方法
この人間の特性を交渉に利用しない手はないので、上手く活用していきたい所ですが、私はこれを「話し合いの締めるタイミングに」に活用しています。
普通何か話し合いがある時は一定の目的に対する答えが出るまでか、時間制限を作るのが普通ですよね。気心の知れた者同士であれば、それの方法で活発に意見交換すれば良いと思いますが、今回のお題は「意見が一致しない人」との交渉です。この方法でやってれば、答えは永久に出ないでしょう。そこで
- 少しでも話が進んだ
- お互いの良いところが見えてきた
この段階で、もう話し合いを終えてしまうのです。その為に私は死ぬほど苦手なA氏(前記事参照。私の同じ人事部同職位の人)と、何回も話し合いを行っているわけです。
だって一発で終わらせようとしたら、絶対暴動起こしそうなんですもの(笑)。議題や時間を決めず、少しでも合意形成が進んだ所で話し合いを一回止める作戦が苦手な相手との対話を進めていく一番の方法だと思いますので、是非試してみて下さい。
今回の参考文献はこちら
④最後に
いかがでしたでしょうか。今回の話をまとめると
- 人は辛い過去を楽天的に捉えて、不安な未来に過剰に怯える。
- それに加え、人は幸せの総量よりも終わり方が幸せかどうかを重視する。
- それらの特性を踏まえれば、苦手な人との交渉は「終わるタイミングを少しでも合意形成が進んだときに締めていく」方法が有効
というお話しでした。
この方法で何回もA氏と話し合いを繰り返してるものだから、B子(人事部の部下)から
「最近お二人仲が良いですね、つき合ってるんですか?」
とか言われる始末。・・・つまりアレか?二人ともちょっと赤くなって全く同じタイミングで
私+A氏『つき合ってません!』
ってシンクロして言えばいいのんか?
その後「だ、誰があんたなんかと・・・ゴニョゴニョ」
って、下向いて照れればええのんか?
まあ部下をのんきにさせるのが、今時の上司の務めだと思うのでこれでいいんですよ。私も何とかできる事を全部やり尽くして、人事課に平和をもたらしますので、今回の話を皆様にも何かにご活用頂ければ幸いです。
それでは今回はここまでです。最後までお付き合い頂きありがとうございます。