どうも皆さんこんにちは、ぐりです。
ところで皆さんは集中力って続く方ですか?続かない方ですか?
この問いに対して「続く方です」って答えられる人も中々少ないとは思うのですが、集中力は現代社会の永遠のテーマですね。
とある計量経済学の偉い方が「人生に必要な成功とは何か」という疑問について大規模なとある調査を行っています。
数万人の子供達にIQと性格テストを行った後、数十年後に全員の収入や健康状態を再チェックしたのです。分析の結果分かったのは
- 人生の成功に最も必要なのは「誠実性」である
という結果でした。
※「成功」っていうとフワッとしてるので、収入・貯金が安定していて、健康状態は良好、幸福度調査で高いポイントを示している状態を成功と定義します。
ちなみに誠実性とは、目先の欲望に負けずにコツコツ取り組める事を指します。これって集中力の事ですよね。私自身に集中力が無いので、「集中力が欲しいっ!」っと色々調べてたんですよYou TubeとかマンガとかNetflixとか※集中力ない人のあるある
あ~面白かった、やっぱヤンジャンおもしれ~わ、井上尚弥の試合も良かったし、侍ジャパンも勝ったし・・・さ~て寝ようっと
こんな私なので夜中の4時にヒーヒー言いながら、ブログを書いてるわけです(笑)
という訳で、今回は「集中力」について前後編に分けて書いてみたいと思います。前編となる今回の記事では「集中力とはそもそも何なのか」の掘り下げをしていきたいと思います。私の様に、次から次へと興味が移ってしまう人は必見ですので、最後までお付き合い下さいませ。
①二つの脳を知る(獣と調教師)
それでは早速本題に入っていきます。集中力について理解を深める第一歩は「人間の脳は二つに分かれている」という事理解することです。この見出しではその部分について触れていきます。
①-1.「獣」-高速だけど単純な脳-
さて突然ですが、ちょっと下の写真を見て下さい。
この写真をみたら「見る」という行為と、直感的思考が切れ目無く結びついていることを実感すると思います。殆どの人はこの写真を見ると同時に「ああ、この人怒ってるな」と思うのではないでしょうか。
ごく希に
「べ、別にあんたの為にお弁当作ったんじゃないんだからね」
なんて捉える超ポジティブな人もいると思いますが、それは特例としておきましょう。
では、これだったらどうですか?
写真を見るのと同時にこの女性の激しい怒りを感じ、それだけではなくこの後、奇声なのか怒声なのか、何らかの大声を発するだろうと、何の努力もなく自動的に頭に浮かんできたのではないですか?
ごくごく希に
「ぐりさん、お仕事お疲れ様です。あんまり無理しないで下さいね♥」
って言うんじゃない?ウフフ、って思う人もいるかも知れませんが、そういう情緒ぶっ壊れてるっていうか、心臓に毛がボーボーどころか最早マリモなんじゃね?って人は、置いてけぼりにしていきます(笑)※ちなみに私も一枚目の写真くらいだったら「お弁当作ってくれたのかな?」って思うかも(笑)
そんな話は一旦置いといて(/_・)/
この何も考えなくとも高速で自動思考してくれる脳の事を、世間一般では「本能」脳科学的には「辺縁系」とか言いますが、今回使った文献ではこの本能のことを獣と呼んでます。本能の機能を考えれば、言い得て妙だなと思うのでこの記事では獣と呼ばせて頂きます。
①-2.調教師-処理は遅いけど思慮深い脳-
続きまして2つ目です。またまた突然ですが、この式を見て下さい
14×35
この問題の答えが4ではない事も分かるし、125874123ではない事も直感的に分かると思いますが、答えが520ではない事に確信は持てないと思います。
お暇があったら実際に暗算してみて欲しいのですが、小学校の時のかけ算のやり方を思い出し、一旦かけ算した一桁を記憶の片隅に置きつつ、二桁目のかけ算を始める・・・
ま~あ面倒くさいですよね。ただこのプロセスこそが獣ではないもう一つの脳である「理性」を活用している瞬間なのです。熟考、努力、秩序を要する時に使う機能は処理速度も遅く、脳の消費エネルギーも膨大です。でもこれこそが集中力を発揮するのにはなくてはならない機能なのです。
この脳は世間一般では「理性」、脳科学的には前頭前皮質と呼ばれていますが、これも参考文献にならって調教師とこの記事では呼ばせてもらいます。
②獣と調教師の特徴
獣と調教師・・・なんでこんな特殊な性癖を持ってる人みたいな呼び方をするのかというと、次のような特徴があるからです。
②-1.獣は単純だがとんでもないパワーを持っている
ここからは獣の特徴を簡単にご説明致します。
獣って奴はとにかく、「難しい事が大嫌い」です。どれくらい嫌いかというと、人の名前の覚えやすさでその人の好き嫌いを決めてしまうくらい単純です。
そしてもう一つの特徴として、持っている「パワーと処理速度はとんでもない」という点です。そのスピードたるや、1秒間の間に獣が受け取る情報量は1100万件だそうです。遠くから聞こえる車のエンジン音、2時間前に来た非通知電話、不愉快な腰の痛み・・・人は常に膨大な情報を浴び続けているのです。しかも無意識に。データ処理速度が速いだけでは無く、情報の並列処理も大得意です。冒頭で見せた怒った顔の人の写真が良い例ですね。この人の性格を過去の会話から割り出して、次に出てきそうなセリフを予測して、自然と緊張度が高まってくる・・・これが無意識にできちゃうんだから、何とも凄い能力です。
②-2.調教師は大飯喰らいの割に力がショボい・・・
続きまして調教師の特徴です。まず第一に「調教師の武器は論理性」です。例えばあなたが、滅多に行かない高級料理店に行ったとしましょう。料理は15分に一皿しか出てこないし、やっと出てきた料理は
「ガーリックバターもどきソテーでございます」
とか出てきたら「何の何の何!!??」と獣が皿事丸呑みしたくなる衝動を巧みに抑えて、
「結構なお点前でございます」
と理性的に返答するのが、調教師の仕事です※こんな料理はないしこんな返答もしません。コンビニ飯しか食べない筆者の貧弱な想像で書きました(笑)
例は最悪でしたが(笑)、正論を組み立てて獣の暴走を正しい方向への導いてくれるのです。
とはいえ、調教師は獣よりも圧倒的不利な立場なのは間違いありません。理由の一つとして情報は直列処理しか出来ません
「41×27」という計算を暗算するときに、「今日の晩ご飯なんだっけ?」「あの娘かわいいなあ」とか同時に考えられる人は殆ど居ないでしょう?
更に不利な理由として、エネルギー消費量がむちゃくちゃデカいのです。獣が無意識に秒速1100万個のデータを処理できるのに対して、調教師は一つの暗算を処理するだけで、膨大なエネルギーを使います。ちょっと慣れない場所で、慣れないプレゼンテーションがあると、それだけで1kgくらい痩せるでしょ?獣の脳だけ使っていたら考えられない事ですよね。
以上の事から結論として言えるのは
調教師は獣には決して勝てない
という事です。
今回の参考文献はこちら
③最後に
という事で集中力の前半となる記事でしたが、未だ集中力とは何なのかを話してませんでしたね。二つの脳の説明に力を入れすぎました(笑)
結論です。集中力とは
- 獣との正しい付き合い方を身につけ、獣のパワーを自分の望む方向へ導く力
です。先程でかでかと書きましたが、調教師のパワーでは獣には絶対勝てません。だからいくら調教師だけを育てるような
・タスク管理の徹底化
・気の散らない環境構築
みたいな対処療法的な事に力を入れても、獣が「めんどくさっ」って思ったら、そこで全てが終わるのです。
集中力=獣(本能)を操る力
という事だけ、今回は覚えておいて下さい。次回の記事で、どうやって獣を気持ちよくさせつつ、生産的に行動を促すかをご紹介致します。
それでは今回はここまでです。最後までお付き合い頂きありがとうございます。
※後編はこちらになります