ちょっとずつ 一歩ずつ

社会人1~3年目の方や中間管理職の方向けの、「楽しく仕事をする」為のブログです。社会人ならではの人間関係やコミュニケーションの取り方、ストレスの軽減方法等を発信しています。最近晴れてフリーランスになったのでそのサバイバルぶり(笑)も記事にしていきます。

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【パチンコから考える】人気のある店は合理性だけでは動かない

 いきなりぶっちゃけ話をしてしまうが、当ブログのアクセス数は最近マジで虫の息だww

 まあ仕方ないっちゃあ仕方ない。文章で手を抜いてるつもりはないけど、昔必死でやってたブックマーク巡りとかコメント巡りみたいな活動、全然やらなくなっちゃったもんな。でも文章だけはそれなりに考えて書いてるからね。俺は悪くない!⇚罪人は皆そう言うwww

 

 文章の手抜きはないのだが、どちらかというと「好きなこと書いてみたい」という欲望のはけ口になってるのは確かだ。なんだよ前回の「地球は宇宙の刑務所」ってww

 

 という訳で今回も当ブログは、コスプレイヤーを執拗なローアングルで撮影する変態おっさんカメラマンの如く、己の欲望のみで構成された題材なので、そこはご了承頂きたい。

 

 

今回のテーマ

 今回のテーマだが「人は思った以上に合理性では動かない」という話だ。何を以てそんな小難しそうな話をするのかというと、私が帰省した時に通っていたパチンコ店が閉店した事から気づいた重要な気付きだ。

 

 そのお店、近所に会った系列店に統合されたのだが、その際に従来のドル箱ありのシステムから、「パーソナルシステム」という出玉が全部デジタル表示される仕組みに変更されたのだ。

 絵にするとこんな感じだろうか

 

  このシステムにしたらそのお店、大ゴケしてしまったのだ。

  そのネタを題材に、人間は合理性だけでは動かないという事を考えていこう。

 

 

本来は良いことしかないパーソナルシステム

 ごく一部のマニア層にしか受けないパチンコネタで申し訳ないのだが、このパーソナルシステムって、パチンコをある程度やる人からすると、メリット以外何もないのだ。客からしても従業員からしても。

 

パーソナルシステムのメリット

  • 出玉が1玉単位で把握できる。
  • やめる時に出玉の交換を待つ必要がない(出玉は全部カードに記憶される)。
  • 出玉を持ったままの台移動が簡単にできる。
  • パチンコ店スタッフの最大の重労働「ドル箱の上げ下げ」と「出玉交換」がなくなる(たぶんこれが一番のメリット)
  • スタッフは出玉交換から開放されるから、掃除や接客に集中できる。
  • 何よりスタッフも少数で済むので、経費が軽くなり出玉重視の店にできる。

たぶんまだまだあるけど、私もパチンコ店を営業する側だった時は「メリットしかねーじゃん!!」と感動したものだった。

 

 

その後パーソナルシステムはどうなったか

 本格的にパーソナルシステムが出たのが約10年前。当時店長だった私は「これは絶対に流行る」と思ったものだったが、今どうなったかというと‥

 

 パーソナルシステムだった店を、わざわざ箱ありに戻す店が続出している。

 

 なぜそんな事になっているのだろう。玉を交換する時に店員を待たなくても良い。自分の持ち玉数は1玉単位で常に把握できる。店側からしてもスタッフの人数が僅かで済むし、重労働がないから質の良い店員が集まりやすい。

 店も客もWIN WINなこのシステムの何がいけなかったのだろう。

 

 このシステムの欠点を敢えて上げるなら以下の2点だ。

 

  1. 出玉の共有がやりにくい
  2. 玉が出た時に人にアピールできない。優越感を得られない。

 

 1番に関しては、意外と知ってる人が少ないみたいだが、「持ち玉分割」という機能を使えば、玉の共有は可能だ。まあ初心者の方が分かりづらいのは確か。

 2番の「出た玉を人にアピールできない」‥ぶっちゃけどうでもいいよな。パチンカーにとって大切なのは勝ったか負けたかであって、出玉なんてはっきり言って歩きづらくて邪魔なだけだ。

 

って思うじゃん?

 パチンコ業界全体が勘違いしていた、パーソナルシステム最大の誤算がここにあった。常連客の承認欲求の強さを、完全に見誤っていたのだ。

 

 

勝ち負け度外視で出玉を見せたい人達

 常連客のパチンコを打つ最大のモチベーションは、実は勝つことでも他の常連客とのコミュニケーションでもない。

 「私めっちゃ玉出してまっせ」アピールをしたいという欲求こそが、彼等の最大のモチベーションだったのだ。

 

 私も店長だった頃は、その事を理解していなかったが、ほぼパチプロになった現在(笑)、「JOUREN」の生態をようやく理解することができた。

 

 彼等は大当たり後、なんと持ち玉を減らさない為に現金で玉を補充するのだ

 

 これがどれだけ勿体ない行為なのか‥

 例えばなんだけど、皆さんがパチンコに行ったとして、こんなルールがあったとしよう

  • 現金を入れて玉を買った場合、純金のパチンコ玉が出てくる。勿論市場の相場価格で買わなければいけない(パチンコ玉の重さは5.4gだから今の相場で言えば1玉4万7千円くらいww)。
  • 大当たりして玉が出てきた場合、たまごボーロが出てくる(たぶん1たまごボーロ1円くらい)
  • 大当たり3回するまで家に帰れない

 

 こんなルールがあったとして、1回大当たりしたら、手元にあるたまごボーロで打つ?それともわざわざ買い直して、1玉4万7千円する純金の玉で打つ?

 まあ「どっちが勿体ない事してるのか」くらいはわかるでしょ?極端な例えにしてるけど、パチンコ店の営業って、基本的にはこういう事だよ。高い価値で玉を買わせて、安い価値で玉を出す。その差額が店の利益って事。

 

 常連とは、たまごボーロを使わずに、純金の玉を買い直して次の大当たりを狙う。そういう生き物なのだ。

 

 つまり、勝ち負け度外視してでも「出玉として見えてるたまごボーロ」を減らしたくないのである。

 

 

真のパチンコ好きはこういう人達なのかもしれない‥

 一応断っておきたいのだが、私はパチンコの常連客をディスっているのでは断じて無い。むしろ尊敬している。

「本当のパチンコ好きというのはこういう事なんだ」と尊敬してるのだ。

 私の場合はパチンコが好きなのではなく、シンプルにお金が好きなのだww

 だって勝てなくなったら100辞めるからね。

 話を戻そう。

 

 常連客にとって出玉とはブランド品なのだ

 

 シャネルやグッチを身にまとう人達と同じ様に、出玉をまとう事で自分に自信を与え、自分を安心させてくれるものなのだろう。

 確かにパーソナルシステムは、私のようなリアル志向の人達には、メリットしかない素晴らしいシステムだ。でも私を含めパーソナルシステム推奨派は、常連客という存在を本当の意味で理解していない。

 

彼等はそもそも金持ちだ。俺達のような貧乏人とはちがうのだよww

 

 だからパチンコ店に来て、得たいものは「優越感」。出玉というブランド品を身にまとって優越感を得たいのだ。

 

 私の通ってるお店の店長様。あなたは常連客からヴィトンのバッグを奪ってワークマンの防水リュックを押し付けてしまったのだ。

 私だったら間違いなくワークマンの防水リュックを選ぶが、金持ちの彼等が欲しいのはやっぱヴィトンでしょ。

 今ならまだ間に合う。海コーナーだけでも玉ありに戻したほうがいいってマジで!

 

 

常連客とパチンコ店員にメッセージ

 という訳で、誰になんの需要があるのかさっぱりわからない、ニッチな記事を書いてしまった。はてなブログは私の欲望のはけ口として、これからも細く長く生きていくのだwww

 

 最後に従業員の立場と、お客としての立場。両方の立場に精通していると自負している私から、双方にメッセージを伝えたい。

 

 まず従業員の皆様へ。重労働の仕事お疲れ様です。腰もさぞかし痛いと思うし、

「なんでうちの店パーソナルにしねえんだよ!」

と休憩室で文句たれてしまう気持ちもよ~く分かる。でもパーソナルシステムにしたら、かわいいorイケメン店員以外全員クビだぞww。あなたがその選別に生き残れる自信がないのなら文句言わず頑張れ。

 

 そして常連客の皆様。あなた達がいるから、パチンコ店は成り立って、ぶっちゃけ私のパチンコ稼業も成り立っている。だから全く頭が上がらないのだが、ドル箱を床から手元に上げるのくらいは自分でやった方がいいと思うぞ。

 あれで忙しいときに呼ばれると、働く側としては結構きついよ。重労働で従業員が減れば、パーソナルシステムにして少ない人員で回すしかなくなるんだからさ。あなた達もそれは嫌なんでしょ。

 

 経済を上手く回すのはいつだってちょっとした気遣いだ。売り手と買い手、どちらかが傲慢になった時点で経済は止まる。

‥と傲慢な感想を書いて、今回はお開きにしようww